大洲郷土館ユースホステルのオーナーが
二十世紀と共に生涯の幕を降ろしました。

高井キヌノ　1907年（明治40年）８月６日　誕生
2000年10月19日死亡
93歳でした。

　２月にアメリカから帰ってきて、ずっと頭にあったのは、
今年は郷土館創立四十周年、ユースホステル設立三十周年で、
母の為にも何かしなければという思いでした。
　夏の初めになって、私が呼吸困難で緊急入院。
薬が効かないので精神をリラックスさせ二週
間で退院。うちでも電話に出ない、人の応対は赤松が一
切引き受けてそれが治療法でした。夫に甘えぱなしで、
母にもある意味で甘えました。二人で日向ぼっこをして
新聞を読んだり写真を見たり、母は眠っていることが多い
のですが手をしっかり握って離れるのが辛いなと思いました。
　日曜日は四月頃から、母の車椅子を押して、
新しく出来た近くの教会の礼拝へ行くことが出来ました。
二人で礼拝にでて過ごしたとても幸せな時間を神様が
用意していてくださった事に後で気が付きました。
　今年は二十世紀が終わると同時に、我が家でも母の死で
一つの時代の幕が降りました。でも天のかなたにもう一つの幕が
上がって、天国に用意された席に母が座っていることを感じています。

誕生地	愛媛県今治市桜井
職業	教師（25年間）
結婚	1930年23歳・夫も教師
子供	女の子一人
郷土館創立1960年	夫に協力５３歳
ユースホステル設立１９７０年 　高井政生死亡	1970年青少年育成の夢実現
ヨーロッパ旅行YH視察	1977年70歳
エジプト旅行	孫夫婦訪問・80歳
アメリカへ・孫訪問度々
好きな事・旅行	国内は北海道から沖縄まで
最も大切にした事	ホステラーとの交流